今年も梅の季節です。梅しごとに挑戦!
古くからの梅の名所、奈良県吉野町で
南北朝時代から観梅の名所として知られる奈良県吉野町で果樹園を営む菊井さん。春は梅、夏は梨、秋は柿、冬は干し柿と、四季折々の果実を届けてくださっています。山間の急傾斜で風通しがよいので、作物は病気になりにくく梅の栽培に恵まれた気候風土です。しかし昨今の異常気象で不作が続いたり、イノシシの害が増えたりと、大変苦労されています。
自家製堆肥で土づくり
農業で身体梅の生産者、菊井さんのこだわりは、自家製の「おから堆肥」。原料はおから、挽き粉、漢方薬の絞り粕、炭を攪拌して層に積み上げて一週間程すると発酵がはじまり、六十五度から七十度まで温度が上がります。発酵菌の様子を見ながら隣の層へ積み上げて、再び発酵させ、この作業を約8ヶ月以上繰り返し行い、自家製堆肥が完成します。自家製おから堆肥を、畑の土にたっぷりと入れ、下草は除草剤を使わずに手作業で刈り取り、肥やしにして土づくりをしています。
「安心な物を届けたい。ただ、それだけなんや。」
農業で身体障がい者の自立支援を行う「NPO法人どろんこ畑」の理事長を務める菊井さん。ご自身の果樹園でも一緒に作業をしています。なぜこのNPOを立ち上げたのかというと、「不自然な食べ物、不自然な生活環境など、現代の日本は自然に反していることが多すぎる。そのため、障がいを持って生まれる確率が高い。一方、農業と言えば高齢化が進み、放棄園が増える中、少し手助けをすることにより障がい者が農業という分野で社会参加をし、やりがいや達成感を味わいながら、イキイキと生活出来る場所を作りたい。やがては自立につながればと思っています」とのこと。どろんこ畑のメンバーが一番喜ぶのは、自分の手で育てた果実を喜んで買ってくれることなのだそうです。
菊井さんより手書きメッセージをいただきました
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まずは梅酒から手作り1年生。
初めての方でも失敗が少なく作りやすい青梅で作る梅酒。昔から体調を整える優れた薬効があると言われています。お酒の飲めない方やお子様には、梅ドリンクや梅シロップがおすすめです。さらに材料は、砂糖を使う代わりに、梅の効能を最大に引き出す天然甘味料の羅漢果(らかんか)が、おすすめです。
一日1、2個で三毒を絶つ梅干し
昔から「梅は三毒を断つ」といわれ、三毒とは「水毒( 体内の水分の汚れ)」、「食毒( 暴飲暴食や不規則な食事など)」「血毒( 血液の汚れ)」のことです。梅は毒消しや殺菌力が強く、細胞に力を与えたり、腸の有効菌育成、血液浄化、疲労回復など様々な薬効があります。自分で漬けた梅干しは、添加物もなく、美味しさが違います。ぜひ我が家の梅干しを毎日の食卓に加えてみませんか?
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